備忘録 治療方針交換希望
こんにちはkyokoです。
鍼灸の治療は西洋医学的にアプローチしたり、東洋医学的にアプローチしたり、使う経絡は同じでも先生によって経験と考え方によって色々と思います。
閉鎖的になりがちなところ気づきを頂きたく共有できたら嬉しいです。
他の考え方あればコメントまたはDMいただけると嬉しいです。
<症例>26歳女性。やせ型、手足末端が冷え切っていてサウナでも足は深部は温まった気がしないほどの冷えを感じる。
2ヶ月ほど前からこもったような耳の違和感を感じ病院に行くがすっきりしない。
体質的に手汗、足汗がひどい多汗症であり、気化熱でより末端が冷えていく。
色白だが顔面部は赤みがある。
【所見】いわゆる「冷えのぼせ」、または「陽虚」である。
血液だけでなく気血津液が停滞して耳もこもった感じすると思われる。全体的に生理物質が巡っていない。
【治療方針】頭部に血が集まっていて顔面が紅潮気味であるので下部、末端に血を降ろしたいので陽経ではなく、陰経の腎の経絡を中心に他の陰経も使う。
全体的に虚弱な体質と思われ、腎のパワーが不足しているので腎経を使う。
「陰陵泉」「照海」「復溜」に鍼で一気に頭部の血を下ろしたいところであるが、虚弱のため散らす力の強い鍼をしてしまうとそこからまだもどってくるパワーも弱いので当面お灸で補う中心の治療を優先する。
腹部の冷えにも同時に「関元」「中かん」のお灸で血のめぐりをよくさせる。
根本的に自律神経を整えて手汗、足汗からの気化熱を防ぎたい。
脊柱の両端の交感神経が通るパイプに並ぶ「心兪」「肺兪」「肝兪」「脾兪」などでバランスを取り戻したい。