こんにちはkyokoです。 今日は膝の痛み、特に関節の内部にある関節包からくる痛みについてお話ししたいと思います。 膝の関節の内部には関節包という内部に粘り気のある液体の入った袋があり、関節の動きをスムーズにしてくれています。 中にはヒアルロン酸やたんぱく質などが含まれる透明で粘り気のある液体が入っています。 この液体は関節の潤滑油にもなり、また軟骨の栄養ともなります。 「水が膝にたまる」とは炎症などでこの液が異常に増えた状態をいいます。 膝の動きが悪く痛みが出る場合、この関節包に問題がある場合は、 冷えなどでこの液が粘度を増し関節が硬くなっている場合と炎症が起こっている場合との2通りがあります。 前者の場合は鍼よりもお灸が効果的です。 関節を温め関節包をやわらかくするだけで関節の動きがよくなります。 問題は後者の炎症の場合です、痛みだけではなく、腫れ、熱感、発赤などあれば炎症している可能性が高いです。 原因はいろいろありますが治療としては鍼で関節包のまわりに 刺鍼をして局部の血管を拡張させ、十分に血液が供給され、増加した免疫細胞が炎症を消去するようにうながす治療をします。 膝に水がたまるとよく言いますが、その炎症の場合 関節包のなかへ鍼をするのは避けたほうが良いと思います。 関節包のなかは毛細血管はなく、炎症や細菌に打ち勝つ白血球や免疫細胞を含む血液が流れていないので異物を入れるのはあまり好ましくないです。 ですので膝関節の周辺と水分代謝を促すツボに刺鍼、加えてお灸の施術をして水腫を徐々に消失させます。 水を抜くと癖になるといわれるのは、炎症がそのままだと繰り返すということです。 何度も病院で水を抜いているが繰り返してしまうというあなた 一度鍼灸院にご相談されるのも選択肢に入れてみてもいいと思います。