鍼で痛みがなくなるメカニズム

こんにちはkyokoです。
鍼でほんとうに痛みがなくなるの??と思っているあなた。
その理屈が知りたいですよね。私も同じでした。
東洋医学的にももちろんですが、西洋医学的にも理にかなっているなら知りたいですよね。ご説明しますね。

主なメカニズムを分類すると5つのパターンがあります
① 発痛物質を軸索反射で改善して鎮痛する
② 侵害受容器の興奮に脳内モルヒネ物質を鍼灸で誘発して鎮痛する
③ 白血球からのベーターエンドルフィン放出の誘発による鎮痛
④ 接触刺激(ゲートコントロール)による鎮痛
⑤ これは東洋医学的理論ですが、経絡の疎通による鎮痛

が挙げられます。

長くなりますのでもっと簡単にして、今日は①のご説明だけいたしますね。

痛みはそもそもなぜ感じるかを生理学的に説明すると人体が損傷すると皮膚の表在や深部にそれぞれの侵害受容器が感知し痛みを引き起こす物質(発痛物質)が発生します。
発痛物質はそれぞれの細胞や血小板や血液の中などでいろいろな種類のものがあります。
ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、カリウムイオン、水素イオンなどです。

そしてその発痛物質が刺激となり人体の侵害受容器を直接興奮させて脳に信号を送り痛みを感じるのです。そして赤くなったり、腫れたり、疼痛を引き起こします。

鍼灸の得意分野は血流を自由にコントロールすることです。
上記の①に関しては鍼灸で血流を改善して「痛み物質」を流してしまおうというわけです。
鍼やお灸をした場所が発赤や腫れ(わずかです)、血管拡張、(フレア現象)、血流促進などが起こり血流を改善して、発痛物質を根本的に洗い流す鎮痛方法で軸索反射を利用した鎮痛です。


実際には上記の②や③のアプローチの鎮痛も同時に行うことができるのですがその部分の機序の説明は長くなるのでまた続きを後日に説明させてくださいね。

西洋医学的にも理にかなっているとわかるとなるほどとスッキリしませんか?
慢性の痛み、急性の痛みによっても痛みの機序は違ってきます。
とくに慢性の痛みに鍼灸は得意です。
痛みは感情と深く関係し神経が誤作動していることだってあるのです。
気持ちの問題だから、とがまんすのるのではなく誤作動の理由がちゃんとあるかもしれません。

我慢なさらず痛みを和らげる治療のご相談をされてみるのもいいと思います。