鍼って意図的に脳内モルヒネで鎮痛できるの?

こんにちはkyokoです。
昨日の記事で、軸索反射を利用して鍼で痛みの物質を洗い流して鎮痛・・のお話をしましたが
今日は脳内の内因性モルヒネ様物質での鍼での鎮痛をご説明しますね。

どこかに思いっきり頭をぶつけて「痛!・・・・・・いた・・・あああああ・・」とあまりの痛さに暫くかがみ込んでひたすら痛みの過ぎるの数秒待ったいう経験はありませんか?
この時脳内ではあまりの痛さに、内因性モルヒネ様物質(内因性オピオイド)を出して自分の力で鎮痛するということが起こっています。

この内因性オピオイドを意図的に誘発して鎮痛するということを鍼灸でするのです。

鍼灸でポリモーダル受容器(痛みを感じるところ)を刺激しズシンと響くような感覚を与えます。
その刺激が脳の視床下部へ伝わりそこで内因性モルヒネ様物質が意図的に放出されるわけです。
そして下行性抑制系といってその物質は脊髄を下降して脊髄後角(感覚神経が入ってくる場所)で痛覚を遮断します。

ただし内因性モルヒネ様物質を意図的に出しての鎮痛は鎮痛時間が割と短めの場合が多いので、先日のお話の軸索反射を利用して鍼で痛みの物質を洗い流して鎮痛ということも同時に行うとよいです。

東洋医学的な経絡の疎通の方法もあるのですが西洋医学の生理学の理にかなっているとなんだかホットしませんか?
ですので今日のご説明した治療法の方がわかりやすいかもしれません。